ホッケースケートのサイズについて

今回は、スケートのサイズを検討するにあたって、参考としていただきたい点を記していきたいと思います。ホッケースケートはメーカー、モデルによって装着感等が異なりますので、あくまでも参考としてご覧いただければと思います。

まず最初に、足のつま先から踵までの実寸を測ってみることをおススメします。例えばシニア用であれば、Bauer、CCMなどはUSのインチサイズでの靴のサイズから1.5を引いたものがホッケースケートのサイズとなると言われています。ただ、一概に靴のサイズといっても、スニーカーやブーツといったり、さらにはそのメーカー(ブランド)、モデルによってもサイズ感が異なるものですので、判断が難しいのではないでしょうか。そこで、ここでは実寸を測ることによって、その数値から適当なサイズを検討する方法を提案したいと思います。

測定の方法ですが、

  1. A4程度の大きさの紙を置き、その上に足を置いて立ちます。
    ※体重が乗っている方が、足の幅が実際に近くなるはずです。
  2. 鉛筆、ボールペンなどで足の外周をなぞり、足型を紙に描きます。
    ※真上から見て、できるだけ実際にあっているように描きましょう。
  3. 紙に描いた足型の、つま先から踵までを定規で測定します。

左右の足で大きさが異なることは良くあることですので、左右のそれぞれに対して測定してみてください。より大きい方がホッケースケートのサイズを検討するにあたって参考となる数値となります。ここで得られた実寸と次の3つの表を照らし合わせて、ホッケースケートのサイズの候補を見つけてみましょう。

 

表: スケートサイズ(ユース用)

靴のサイズ(US)実寸(cm)BauerMissionCCMAlkaliTour
Y7.014.5Y6.0Y6.0Y5.5Y6.0Y6.0
Y8.015.2Y7.0Y7.0Y6.5Y7.0Y7.0
Y9.016.2Y8.0Y8.0Y7.5Y8.0Y8.0
Y10.017.0Y9.0Y9.0Y8.5Y9.0Y9.0
Y10.517.4Y9.5Y9.5Y9.0Y9.5Y9.5
Y11.017.8Y10.0Y10.0Y9.5Y10.0Y10.0
Y11.518.3Y10.5Y10.5Y10.0Y10.5Y10.5
Y12.018.7Y11.0Y11.0Y10.5Y11.0Y11.0
Y12.519.1Y11.5Y11.5Y11.0Y11.5Y11.5
Y13.019.5Y12.0Y12.0Y11.5Y12.0Y12.0
Y13.519.9Y12.5Y12.5Y12.0Y12.5Y12.5
1.020.3Y13.0Y13.0Y12.5Y13.0Y13.0
1.520.7Y13.5Y13.5Y13.0Y13.5Y13.5

表: スケートサイズ(ジュニア用)

靴のサイズ(US)実寸(cm)BauerMissionCCMAlkaliTour
2.021.01.01.0Y13.51.01.0
2.521.41.51.51.01.51.5
3.021.82.02.01.52.02.0
3.522.22.52.52.02.52.5
4.022.63.03.02.53.03.0
4.523.13.53.53.03.53.5
5.023.54.04.03.54.04.0
5.523.94.54.54.04.54.5
6.024.35.05.04.55.05.0
6.524.75.55.55.05.55.5

表: スケートサイズ(シニア用)

靴のサイズ(US)実寸(cm)BauerMissionCCMAlkaliTour
7.525.16.06.06.06.06.5
8.025.56.56.56.56.57.0
8.526.07.07.07.07.07.5
9.026.47.57.57.57.58.0
9.526.88.08.08.08.08.5
10.027.28.58.58.58.59.0
10.527.79.09.09.09.09.5
11.028.19.59.59.59.510.0
11.528.510.010.010.010.010.5
12.028.910.510.510.510.511.0
12.529.411.011.011.011.011.5
13.029.811.511.511.511.512.0
13.530.212.012.012.012.012.5
14.030.612.512.512.512.513.0
14.531.013.013.013.013.013.5

 

長さの次は、足の幅への検討です。必要になるのは、先に描いた足型で最も広い部分の幅です。これも定規などを使って実寸を測ってください。そして、つま先から踵までの長さを、その幅で割ります。例えば、つま先から踵までが24.0 cm、幅が10 cmであれば、24.0 ÷ 10 = 2.4 となります。この2.4という数値をここでは「足幅比」と呼ぶことにします。

足幅比が2.5より小さければ「幅広タイプ」、2.5から3.0の間であれば「標準タイプ」、3.0以上であれば「欧米タイプ」とします。この場合、先ほどの例の「2.4」は幅広タイプになります。3.0以上の欧米タイプは欧米人によくあるタイプですが、アジア系で2.5前後が多いために幅広か標準のどちらかになることが多いです。

さて、足幅のタイプが分かったところで具体的な商品選びですが、次の表を参照ください。

 

表: 足幅タイプによるBauerモデル一覧

メーカー幅広タイプ
(足幅比<2.5)
標準タイプ
(2.5<足幅比<3.0)
欧米タイプ
(足幅比>3.0)
BauerNexusSupremeVapor
CCMTacksRibCorJetSpeed

 

先の例で、足幅比が2.4の幅広タイプでBauerのホッケースケートを選ぶのであれば、Nexusを検討してみるべし、ということになります。足幅比が幅広タイプと標準タイプの境界となる2.5に近い場合には、例えば足幅比が2.48の場合、幅広タイプではありますが、Bauerのホッケースケートを選ぶ場合には、NexusだけでなくSupremeもサイズ「EE」が検討対象になります。

この「EE」とは、ホッケースケートのサイズでの幅を表します。例えば、つま先から踵までが24.0 cmだとすると、先の表からBauerでは「5.0」となりますが、商品ラインナップではサイズは「5.0 D」、「5.0 EE」、「5.0 R」などがあります。「D」、「R」より「E」、「E」より「EE」と幅が広くなります。概ね「D」に比べて「EE」は3/16インチ、5 mm弱程度幅が広くなっています。

 

と、ここまでメーカーが示すモデルの特徴などから一般的な情報としてまとめてきましたので、最後に私個人の数値データとその実際を記してまとめたいと思います。

このページに掲載されている画像が、実際に私自身が紙に足型を描いて測定した結果です。つま先から踵までの長さが24 cm、幅が10 cm。このため、足幅比は2.4となりますので「幅広タイプ」。Lightspeed Edgeラナー、Tuukホルダーが好きな私はBauerからホッケースケートを選びたいので、第一候補はNexusシリーズ、次がSupremeシリーズということなります。実際、両方同じ5.0EEで試し履きしてみると、幅広と位置付けられているNexusシリーズより、Supremeシリーズの方がつま先部分にゆとりを感じます。確かに足の甲の辺りはNexusシリーズの方が圧倒的にボリューム感にゆとりを感じますが、トータル的な装着感では幅広に感じるSupremeシリーズの方が私の好みですね。更にインソールをSuperFeetに換装すると、踵のホールド感も上がってかなり快適なスケートが出来上がります。
Bauer以外で、例えばCCMとなりますと、ベストフィットはTacksシリーズの5.0EEになりました。長さだけであれば4.5EEも履けなくはないのですが、幅がSupremeシリーズより狭く感じます。このため、0.5サイズアップして5.0EEとすると、ちょうどいい感じです。装着感はSupremeシリーズより良いくらいかもしれません。このブーツにLightspeed EdgeラナーとTuukホルダーのセットをインストールしてみたくなりましたが、それはまたいずれ、機会があれば。。。

 

この記事が、ホッケースケート選びの参考になりましたら幸いです。

 

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